焼却炉

ごみを焼却するところです。

焼却炉は1号炉から3号炉までの3炉あり,通常時は,3炉のうち2炉が24時間連続してごみを焼却しています。


  • 焼却炉(燃焼状態)
    焼却炉(燃焼状態)

    一つの焼却炉は,4カ月間の稼動期間と2カ月間の休炉期間を繰り返し,ごみを焼却しています。
    休炉期間中は,焼却炉内部の清掃,点検や補修をしています。休炉期間に入るときは1日がかりで炉内の温度をゆっくりと下げていき,火を消します。休炉期間が経過し再稼動するときは,2日かけて炉内の温度を徐々に上げていきます。そして,高温になったところに燃えるごみを投入すれば自然発火し,火がつきます。
    焼却炉では,850度から950度の高温で,約1時間30分かけてごみを焼却しています。
    ごみを燃焼させるための燃料は使用していません。焼却炉の埋火と着火のときに温度調整を行うため助燃バーナーに灯油を使用しています。

    寸法:炉幅3.6m×炉高6.5m×炉奥行10.2m


  • 耐火煉瓦
    耐火煉瓦

    焼却炉の中は高温になるため壁面を耐火煉瓦で覆い,本体を保護しています。


  • 焼却炉内部(側壁:耐火煉瓦,床部:火格子金物)
    焼却炉内部(側壁:耐火煉瓦,床部:火格子金物)

    焼却炉の床部を構成している火格子金物で,ごみを少しずつ押し出して,高温でじっくりと燃焼させることで,有害物質の発生を抑制しています。また,炉内で燃焼ガスに尿素水を噴霧することで,燃焼ガス中の窒素酸化物の発生を低減しています。

    •火格子
    形式:ハイパー水平火格子
    個数:固定火格子16列10段×2列=320個
    可動火格子16列10段×2列=320個


  • 混入不燃物
    混入不燃物

    クリーンセンターは燃えるごみを焼却する施設ですが,なかには燃えないごみが混入している場合があります。燃え残った燃えないごみが,機械に挟まると故障の原因となり,焼却炉を緊急停止しなければならない場合もあります。焼却炉が停止しますと,ごみを焼却できないばかりか,余計な経費をかけて修繕が必要となります。

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