盛岡市は,地球温暖化や資源の枯渇に有効な,新エネルギー設備の率先導入に取り組んでいます。
これまで,公共施設への太陽光発電設備やペレットストーブの導入などを実施し,地球温暖化対策や環境啓発に効果をあげています。
市における新エネルギー率先導入事例(動画)
太陽光発電
市の施設への導入
盛岡市は,地球環境への負荷の低減と環境問題に対する関心を高めることを目的とし,新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)との共同研究事業を実施し,平成13年度には巻堀小学校に,平成14年度には新庄浄水場に太陽光発電設備を設置しました。
また,市の事業として平成22年度から,都南分庁舎,遺跡の学び館,市内の小中学校や幼稚園などの各施設に太陽光発電設備を設置しています。
大規模太陽光発電(メガソーラー)
平成25年度にはユートランド姫神に隣接する市有地に,最大出力約1.8メガワットの大規模太陽光発電所(メガソーラー)を誘致しました。また平成26年度には中央卸売市場に,包括リース方式で最大出力約1.6メガワットの太陽光発電設備を設置し,売電を行っています。
廃棄物発電
盛岡市クリーンセンターでは,ごみを焼却した際に発生する余熱エネルギーの有効利用を図るために,1,570kWの発電能力を有する蒸気タービン発電機を備えた発電所を設置し,施設内のプラント及び照明用の電力をまかなっているほか,余剰電力の売電を行っています。
また発電に利用した後の熱は,隣接するごみ焼却余熱利用施設「ゆぴあす」において,温水プールや浴場への給湯,館内の冷暖房に利用されています。
木質バイオマス
木質バイオマス資源の活用を図るため,木質ペレットを燃料とするペレットストーブなど,木材由来の燃料を利用した暖房・給湯設備を公共施設に導入しています。
木質バイオマス燃料を燃やしたときに発生する二酸化炭素は,木が成長する際に吸収したものなので,石油などの化石燃料の燃焼とは異なり,新たに大気中の二酸化炭素を増加させることはありません。
木質ペレットとは間伐材などを粉砕・圧縮した固形燃料のことで,盛岡市ではペレットストーブを,本庁舎,玉山総合事務所,ユートランド姫神や各保育園など,平成28年度現在で21箇所の公共施設に設置しています。
また,区界少年自然の家では給湯・暖房用に薪ボイラーとペレットボイラーを,ユートランド姫神では温泉の給湯用に木材のチップを燃料とするチップボイラーを導入しています。
電気自動車
平成25年度には,電気自動車2台を導入し,日常業務や環境学習講座に活用しています。
走行中に二酸化炭素を排出せず,騒音も小さい電気自動車は,環境負荷の少ないクリーンエネルギー自動車です。
また,ユートランド姫神では急速充電器を設置しており,電気自動車の充電を可能としています。
(注)急速充電器は一般の方もご利用いただけます。(有料)
LED照明
都南総合支所や中央卸売市場では,照明にLEDを取り入れています。
都南分庁舎ではLED照明を取り入れることで,照明に掛かる消費電力を約4割削減できると見込まれています。